地元の方からは「ちおいんさん」と親しみを込めて呼ばれる知恩院は、京都の東側、法然上人が人生の後半を過ごした地にあります。開祖の法然上人が本堂に、阿弥陀如来が阿弥陀堂に祀られています。
本堂は徳川家光によって建立され、現在は国宝に指定されています。実はこちらのお寺、江戸時代に失火で焼失し、その際に再建されているのですが、その時に住処を追われた白狐が当時の住職の前にずぶ濡れの童子の姿で現れ、住処がほしいとお願いをしました。その時に建立されたのが、濡髪大明神(濡髪堂)です。
濡髪大明神とラストサムライのWパワー
濡髪大明神は知恩院の境内でも一番奥にあり、知る人ぞ知る縁結びのスポット。いつの頃からか、祇園の舞妓さん・芸妓さんから「縁結びの神様」と呼ばれるようになったとか。
濡れた髪、というと女性を連想させますし、男女の秘め事を「濡れ場」ということからかもしれませんね。
また、山門を抜けたところにある51段の石段が、京都でも有数のパワースポットと言われています。「ラストサムライ」の撮影にも使われたこの場所、しっかりと自分の脚で上ってパワーチャージしましょう(でも、無理は禁物。シャトルバスも出ていますので)
縁結び効果は?知恩院の評判や口コミ


お参りに味が出る!?知恩院の「七不思議」
知恩院には「七不思議」があります。静かに歩こうとすればするほど床の鳴る「鶯張りの廊下」や、襖絵に描かれた雀が飛び立ったと言われる「抜け雀」・・・拝観コースの中で展示が行われているので、こちらもお見逃しなく。
また、濡髪大明神の建立に至るお話しの中で、白狐が知恩院に住職から借りた唐傘を返しに来た、という「忘れ傘」というエピソードがあります。境内で購入できる「知恩院の七不思議」は、その唐傘の形の最中です。
その他にも国宝の三門の焼き印が押されたたまごせんべいや、知恩院の飴など、お土産に困らないくらいのバリエーションがあります。
知恩院の基本情報やアクセス
創建:1175年
ご祭神:法然上人像、阿弥陀如来
鎮座:京都府京都市東山区林下町400
電話/FAX:075-531-2111
公式HPのURL:http://www.chion-in.or.jp/
交通アクセス:
電車:地下鉄東西線東山駅下車、徒歩8分
バス:JR京都駅から206系統市バス智恩院前バス停下車徒歩5分
車:JR京都駅からタクシーで15分
・地図/MAP